色々のおはなし
こんにちは、武藤です。
海外の庭や外構事情をたまに聞かれることがあります。
日本と海外では文化や気候風土が違うように、建築や庭園でもそのスタイルは
多様で、とても興味があります。アメリカやヨーロッパ、アジア、中近東、様々な
庭や外構がありとても面白いです。
特にヨーロッパでは植木鉢やハンギングバスケット、窓辺のプランターが目立ち、
石と鉄ばかりの構築物の中でも効果的で植物の柔らかなアクセントを演出して
いるように思います。それにプランターやハンギングバスケットのフックを見ても
そのデザインやディテールには驚かされます。
しかし、それ以外で海外に行くといつも思うことがあります。
なぜ海外の風景は落ち着いて見えるのか・・・
もちろん石材を多用した重厚感ある造り込みが多いのもあるかもしれませんが
お味噌汁を飲んで育った、見た目にも純和風の私にとって慣れないはずの
海外で日本以上の落ち着きを感じることがよくあります。
それは街に溢れる色づかいがとても関係しているのではと薄々感じております。
特に欧米は緑色の使い方がとても上手に思えます。
看板や店先のオーニング、ベンチやフェンスといったエクステリアの木部塗料、
アイアン製品の着色・・・
それらは主張しすぎず、協調しあい、くどさのないイメージで、かつとても効果的の
ように思えます。
これは住宅の前に緑を植えるスペースが少ない為に、植木鉢やハンギングが
発展したように、緑色を多用している理由があるのかもしれません。
日本人は主張が下手だと外国の方によく言われますが、もしかしたら物言わない
看板や目立つ為のデザインといった主張の仕方も下手で、その結果が日本の街に
溢れる色づかいに表れているのかもしれません。
その昔、日本には鴬色や群青色、朱色といったとても粋な色が効果的に使わ
れていたんだと思います。しかし、経済発展と豊かさ故の多様性、競争社会が
アピールの仕方を協調性のない色々の街に作り上げてしまったのかもしれません。
海外は日本ほど色の選択肢が多くないと以前聞いたことがあるような気もしますが
アメリカやアジア各国ではギラギラとした色づかいはよく見かけます。
それでもそんなに嫌味を感じないのです。
そこにはもしかしたら他との協調性があるからなのではないでしょうか。
エクステリアの仕事をしていると、ウッドフェンスやウッドデッキ、ベンチ、オーニング
ガーデンパラソルの色のお話もよくします。
皆さんの選択肢の中に、落ち着きのある緑色を使われてはいかがでしょうか。
粋ないい緑色がありますよ。

