2010年03月13日

アジアンガーデン

みなさまこんにちは、武藤です。

私事ではありますが、2月に休暇をいただき、ベトナムに行ってきました。
成田~ホーチミンに渡り、すぐに国内線に乗り換えてリゾート地のニャチャンへ。
そしてまたホーチミンに戻ってと、2つの都市を過ごしてきました。
ベトナムは以前むさぼるように読んでいた開高健氏の小説のイメージがあり、
憧れの土地にようやく来れたという感じです。

時期的にはちょうどTet Nguyen Danという旧正月直前で、驚くほどの人が
ごったがえしていましたが、喧騒と暑さの中にも乾季特有の爽やかさがあり、
怒涛の交通事情や美味しい食事、独特のねっとりとした空気も素晴らしく、
全てが新鮮で素敵でした。

入国初日辺りからなぜか私のDNAが沸々と騒ぎ出すなと思っていたら、
行く先々のネイティブの方に「あなたはベトナム人の顔だね」というお言葉を
いただき、ああ、やっぱりルーツはこの辺なんだなと確信した次第です。

ベトナムだけに関わらず、日本を含めたアジア圏には様々な庭の形態があります。
住居や文化スタイルもそうですが、イスラム、ヒンズー、仏教、キリストといった様々な
宗教文化や、中国、中近東、ヨーロッパ、オセアニアからの人の流れと、そこで
培われ、生まれたミクスチャーの成果なんだと思います。

その土地特有の植物もそうですが、庭における木材、竹材、石材、水、音、色使い、
空間の使い方はアジア圏内でも土地土地によってそれぞれが違います。

これまで、お庭のご要望をいただく際のキーワードは「和風」「洋風」「モダン」という
お言葉が多かったのですが、日本人、特にある年代の女性の中でのアジアに対する
憧れは、これからの住居やお庭においても需要が出てくると思いますし、今後
「アジアン」というキーワードがこの業界でも重要になってくると思います。

アジアンなイメージで捉えられがちな「トロピカル」「リゾート」という印象は北海道では
相反するようなキーワードのように思われてしまいそうですが、先入観を無くして
そこに「+北海道」という付加価値が付けば、新しい選択肢が生まれると思います。

当社では以前から、主に室内ディスプレイ部門でのみ、アジアンテイストを表現して
きましたが、これからはエクステリアでもその選択肢を提供できればと思っています。

それから・・・
ベトナムの人達に触れて思った事があります。主観ですが、彼らは様々な戦争や
統治されてきた経緯があるのか、とても控えめでありながら、したたかです。
勝とうとは思わない、でも負けない。そんなスタンスを至る所で感じました。
この控えめなハングリー精神こそが、この国や人の原動力なんだと思います。
物や情報が溢れている日本で暮らす自分ですが、自分にないものを沢山持っている
外国の人々に脅威と敬意を感じつつ、ねっとりとした空気と青空の国から
凍てつく札幌に帰ってきました。

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