2006年05月28日
保証と自己責任の狭間に思うこと。
この仕事をして考えさせられることのひとつに
「枯保証」というのがあります。
私たちは植物という「生き物」を扱うわけですから、
原因は別にして植えてから枯れてしまうことも多々あります。
この業界内では樹木は1年、草花は1週間の保証というのが
ひとつの基準として設けられております。
その枯れ保証の基準も完全に枯れているか、もしくは3分の2
程というのがあるのですが、、、、、
お客様により、1本の枝、たまに1枚の葉が枯れているだけで
クレームになったりすることもあります。
この場合は枯れているのではなく新陳代謝で新芽に押されて
枯れるときもあるし、数本の枝が枯れることもありますが、
根が死んでるわけではないので、剪定して新しい枝がでやすいように
してあげることが必要です。
もちろん、樹木の特性、メンテの必要性、環境が悪い場合はリスクの説明を
事前に説明はするのですが、、、、いざその時になると
「でも、植え方や木に問題があるのでは?」などと仰られるケースも
あり説明に困ることもあります。
(そういう方に限って当社のメンテナンス・マニュアルを読んでない!)
そのときにいつも言うのが、植物もペットと同じなんですよ。と説明いたします。
育て方が大事であり、最善を尽くしても、病気になったりすることもありますが、
それが生き物と接する宿命なのだと思います。
植物は根付かせてからは、そこの場所に合うように「仕立てあげる」ことも
大事と思います。樹にしてみれば、広くて日の当たるところがいいだろうに
狭いとこでも、陽があたりにくいところでもその生命力を持って生き延びようと必死なのです。
葉が枯れたら新芽が出やすいよう枯葉を取る、枝が枯れたら新しい枝がを出るよう
剪定してあげる。病気になれば薬を散布する。。。などなど。
人間も100パーセント明日生きる保証がないですが、自分で手立ては打てます。
しかし、植物やペットは文句は言えません。(言えたら怖いですねー。)
だからこそ愛情を持って気にかけてほしいのです。
人間も病気になったら薬を飲んだり食事に気をつけたりするわけですが、
その薬もすぐには効きません、結果がでるには時間は掛かりますし、
結果的に枯れることもあります。
でも、手を掛けたその時間がよい結果がでた時の喜びの大きさになる気が致しますし、
残念ながら枯れてしまっても、生き物には「死」という現実もあり、
その環境に無理があるのか?管理に問題があるのか?
ということを再認識し、その後自分のプラスの糧とすることも
あるでしょう。
買ったペットにえさや水もあげないで死んじゃっても、それは飼い主の自己責任であって
ペットショップの責任ではないと思うのです。
しかし、お客様の中には自分の判断や管理の見直しをせずに100%の保証を即決にて求めてきます。
「どうしてあげたらよかったのかな?」
こんな風に思う気持ちも持っていただきたいと思います。
庭の主役はお客様であり、お客様のお手伝いをするのが私たち業者の役目。
わからないことがあれば、アドバイスいたします。
日本のサービス業は質が高いとは思いますが、なんでも業者がYESと言う
ビジネスシーンが確立されており、「自己責任」の認識が薄い意識は
少し寂しい気が致します。
なので、「日当たり悪くても育って、水もあんまり要らなくて、肥料もあげなくていい、
手の掛からない樹がいいんだけど。。。」
というお客様には(たまにいらっしゃいます。)
「ありません。造花がいいと思います。」
とハッキリお答えしております。
投稿者 laverde : 2006年05月28日 16:37
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